「深く眠れない」「朝スッキリ起きられない」という悩みに対して、グリシンサプリが注目されています。グリシンは最も単純な構造のアミノ酸で、コラーゲンの主成分として知られるほか、睡眠の質の改善に関連する研究が日本でも複数報告されています。今回はグリシンの機能からサプリの選び方まで詳しくご紹介します。
グリシンとは|コラーゲンから睡眠まで多彩な役割
グリシンはコラーゲンを構成するアミノ酸の約33%を占める最多成分で、皮膚・骨・軟骨・腱の構造維持に欠かせません。また、神経系では抑制性の神経伝達物質として機能し、脊髄・脳幹での神経抑制に関わります。解毒面では肝臓でグルタチオン(強力な抗酸化物質)の合成にグリシンが必要で、薬物・毒素の抱合・排泄にも関与しています。
グリシンと睡眠の関係
グリシンと睡眠の関係を示す研究として、味の素株式会社の研究グループによる複数の臨床試験があります。就寝前に3gのグリシンを摂取することで、主観的な睡眠の質・日中の眠気・疲労感の軽減が観察されたと報告されています。この効果のメカニズムとして、グリシンが体温を下げる(末梢血管拡張による熱放散)ことで、入眠を促す可能性が示されています。
睡眠サポートの推奨摂取タイミング
就寝30〜60分前に3gを目安に摂取。水・ホットミルク・ハーブティーと一緒に。
グリシンを多く含む食品
グリシンはコラーゲンに豊富なため、コラーゲンを多く含む食品に多く含まれています。具体的には、手羽先・豚足・牛すじ・フカヒレ・ゼラチン(骨を煮出した出汁)・魚の皮・軟骨などです。また卵白にもグリシンが含まれています。ただし、睡眠の質に関する研究で使用されている3g/日という量を食事から摂取するには、かなりの量の骨付き肉・ゼラチン食品が必要で、サプリメントの方が効率的です。
グリシンサプリの選び方
純度の確認:グリシン単体のサプリメントは粉末タイプが多く、水に溶けやすい特徴があります。不要な添加物が少なく、グリシン含有量が明確な製品を選びましょう。
コラーゲンサプリとの違い:コラーゲンペプチドサプリはグリシンを含みますが、コラーゲンペプチドは加水分解されてアミノ酸として吸収されるため、グリシン単体とは吸収・利用の経路が多少異なります。純粋に睡眠サポートを目的とするならグリシン単体サプリが研究に基づいた選択です。
安全性:グリシンは食品にも含まれる一般的なアミノ酸で、現在のところ重大な副作用の報告は少ないです。ただし、血圧降下薬・精神系薬との相互作用の可能性を否定できないため、薬を服用中の方は医師に相談してください。


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