「血流をよくしたい」「血圧が少し高め」「運動パフォーマンスを上げたい」という方に注目されているのが「一酸化窒素(NO:Nitric Oxide)」という分子です。体内で産生されるNOは血管内皮から放出され、血管を拡張させることで血流の維持・血圧管理をサポートします。NOを増やすことに関連する食品を食事に取り入れることが、健康維持の新しいアプローチとして研究されています。
一酸化窒素(NO)とは
NOは1998年にノーベル医学生理学賞を受賞した研究(フェリッド・ムラド、ロバート・ファーチゴット、ルイス・イグナロ)で注目された、血管内皮から産生されるシグナル分子です。血管平滑筋を弛緩させることで血管を拡張し、血流量を増加させる効果があります。また、動脈硬化の原因となる血小板凝集の抑制や炎症制御にも関与していることが研究で示されています。
NOは体内で2つの経路で産生されます。①アルギニン経路:アミノ酸のアルギニンからNO合成酵素(NOS)によって産生。②硝酸塩・亜硝酸塩経路:食品中の硝酸塩(NO3-)が口腔内細菌・胃酸によって亜硝酸塩(NO2-)→NOに変換。緑黄色野菜を中心とした食品からの硝酸塩摂取がNO産生につながる研究が増えています。
一酸化窒素産生をサポートする食品ランキング10選
| 順位 | 食品 | NO産生への主な関与 | 取り入れ方 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ビーツ(赤かぶ) | 硝酸塩が非常に豊富 | ジュース・サラダ・ボルシチに |
| 2位 | ほうれん草 | 硝酸塩が豊富 | 生・加熱どちらでも |
| 3位 | ルッコラ | 野菜中最高レベルの硝酸塩濃度 | サラダ・ピザのトッピングに |
| 4位 | セロリ | 硝酸塩・ビタミンC豊富 | スムージー・スープに |
| 5位 | スイカ | シトルリンが豊富→アルギニン→NO | 夏の旬フルーツとして |
| 6位 | にんにく | アリシン・アルギニンを含む | 料理の風味付けに毎日活用 |
| 7位 | ダークチョコレート | カカオフラバノールがNOS活性化 | カカオ70%以上を少量 |
| 8位 | ざくろ | 抗酸化物質がNO分解を抑制 | ジュース・種ごと食べる |
| 9位 | くるみ | アルギニン・オメガ3の相乗効果 | 間食や料理のトッピングに |
| 10位 | かつお節(だし) | アルギニンが豊富 | みそ汁・煮物などのだしとして |
シトルリン・アルギニンサプリとの関係
NO産生をサポートするサプリメントとして、シトルリンとアルギニンが知られています。シトルリンは体内でアルギニンに変換され、そのアルギニンからNOが産生されます。シトルリンの方がアルギニンより吸収率が高く、血中アルギニン濃度をより効率よく上げられることから、NO産生サポートにはシトルリンを選ぶ研究者も多いです。ビーツジュース(硝酸塩経路)とシトルリン(アルギニン経路)は異なるルートでNOをサポートするため、組み合わせることで相乗効果が期待できます。
※免責事項:本記事は一般的な栄養・健康情報の提供を目的としており、医療上のアドバイスではありません。特定の疾病の診断・治療・予防を目的とするものではなく、医師・薬剤師等の専門家への相談に代わるものではありません。健康上の問題がある場合は、必ず医療専門家にご相談ください。


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