「フレンチパラドックス(フランス人は高脂質食なのに心臓病が少ない)」の謎を解く鍵として研究が始まったレスベラトロール。赤ワイン・ブドウ・ベリー類に含まれるポリフェノールの一種で、「長寿遺伝子」とも呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化する可能性が注目され、アンチエイジング研究のホットトピックとなっています。
レスベラトロールとは
レスベラトロールは、ブドウの皮・赤ワイン・ブルーベリー・桑の実・ピーナッツなどに含まれるスチルベン系ポリフェノールです。植物が紫外線・カビ・害虫などのストレスから身を守るために合成するフィトアレキシン(植物抗菌物質)の一種でもあります。
注目を集める理由のひとつが、サーチュイン遺伝子(SIRT1)を活性化する可能性を示した研究です。サーチュイン遺伝子はDNA修復・細胞の老化制御・エネルギー代謝に関与しており、カロリー制限と同様の効果をもたらす可能性が動物実験で示されました。ただし、ヒトへの応用については研究が継続中であり、現時点では確定的な結論は出ていません。
レスベラトロールの2つのタイプ
| トランス型(trans-Resveratrol) | シス型(cis-Resveratrol) | |
|---|---|---|
| 研究での使用 | 主にトランス型が研究対象 | 研究が少ない |
| 安定性 | 光・熱で不安定になりやすい | 比較的安定 |
| 含有食品 | 赤ワイン・ブドウ皮・ピーナッツ | — |
サプリメントを選ぶ際は、研究で主に使われているトランス型レスベラトロール(trans-Resveratrol)を確認し、含有量や保存状態(遮光・冷暗所保存)を確認することが大切です。
レスベラトロールの主な食品源
レスベラトロールを多く含む食品として、赤ワイン(特に皮付きで醸造したもの)、赤ブドウの皮、ブルーベリー、クランベリー、桑の実(マルベリー)、ピーナッツなどが挙げられます。ただし、食品からの摂取量には限界があり、研究で使用されるような量(数百mg〜数g)を食事だけで達成するのは現実的ではありません。赤ワインには1杯(150ml)あたり約0.1〜2mg程度のレスベラトロールが含まれています。
サプリ選びのポイントと注意点
レスベラトロールは生体内での半減期が短く、吸収率の課題もあることから、腸溶性コーティングや吸収補助成分(ピペリン・リポソーム加工など)を組み合わせた製品も増えています。また、血液凝固薬・抗がん剤などとの相互作用が報告されているため、薬を服用中の方は必ず医師・薬剤師に相談してから使用してください。妊娠中・授乳中の方への安全性データは不十分のため、使用は控えることをお勧めします。


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